口訳万葉集/百人一首/新々百人一首(池澤夏樹=個人編集 日本文学全集02) その2
以前書いた口訳万葉集/百人一首/新々百人一首 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集02)のその2です。
その1では口訳万葉集(折口信夫)の感想を書きました。
今回は百人一首(小池昌代)と新々百人一首(丸谷才一)についてです。
続きを読む死者の書(折口信夫)
今回読んだのは死者の書(折口信夫)です。
著者は 前回の記事と同じ民俗学者・歌人の折口信夫、本書は當麻寺の中将姫説話を元にした小説です。*1
本書は読み解くのが困難であり、浅学なyamatakaには「面白かった」「不思議な読後感です」以上の感想は相応しくないように感じます。
しかしちょっとだけ背伸びをして、自身の考えをまとめたメモの意味も込めて書いていきたいと思います。
yamatakaが読んだのは青空文庫の新字新仮名版です。
*1:前回の記事を書く際に参考として読み始めたのですが、結局こちらの方が読むのに手間取ってしまいました。
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口訳万葉集/百人一首/新々百人一首(池澤夏樹=個人編集 日本文学全集02) その1
今回は口訳万葉集/百人一首/新々百人一首(池澤夏樹=個人編集 日本文学全集02)です。
こちらは前回の現代語訳古事記に引き続き日本文学全集の第二巻となります。
読み終わった部分から感想を上げるため複数回に分けて上げていきます。(読むのが遅いためです)
今回は最初に収録されている口訳万葉集(折口信夫)についてです。
続きを読む5月6日(水曜)の日経新聞より「人生は短いんだ」
5月6日(水曜)の日経新聞の「私の履歴書」のコーナーではっとさせられる文章があった。
女優の岸恵子さんによる戦後直後の述懐だ。
岸さんは女子高では学級委員を務めていたが、嫌味な英語の先生から目を付けられていたというあたり良くも悪くも目立つ存在だったようだ。
そんな岸さんはある日、苦手な数学のテストを半分白紙で提出し、担任の先生に自宅に呼ばれてこっぴどく叱られてしまう。
「君は怠慢なんだよ。頭はすこぶる良い。だから苦手な数学なんかやらなくて良いと高をくくっていないか?立派な根性だ」
落ち込んで先生の自宅を辞そうとした時、急に先生が苦しそうに咳き込み、岸さんは振り返る。
不安げに見つめる岸さんに先生は夕日を背に優しく笑いかけながら先ほどと違う言葉をかける。
「根性を通せ。君には多くの才能がある。好きなことをやれ。人生は短いんだ。苦手なものはやらなくていい」
この時の先生の言葉が社会に出たあとも岸さんを支えたという。
残念なことにその後先生は胸を病んで亡くなってしまったそうだ。
ここでyamatakaが言いたいのは「苦手なものはやらなくていい」ということではなく、本心から出た言葉しか人に届かないということだ。
先生が岸さんを自宅に呼んで説教したのは、先生という立場で人生の模範を説かないといけないという意識があったのだと思う。
だが苦しそうに咳き込んだ時に、先生の中で何かがあった。
その後岸さんにかけた言葉は先生自身の生き方により近い言葉だったのだろう。
現にその言葉が岸さんの胸にすぅっと入り込み、その後もずっと息づくことになる。
このエントリーを書いている際も、自分は本心で書いているのかどうか考え続けていた。
ブログは大なり小なり誰かに何かを届けたいという思いがあるから書いている、のだと思う。それを本心で書いているのか、というのは今はまだ分からない。
正直分からないものだ。
『好きな著名人』
NHK総合の『サラメシ』という、サラリーマンのランチタイムを題材にした番組がある。
今日の『サラメシ』を何となく見ていて、ちいさく書かれたテロップに目が留まってしまった。
『好きな著名人:折口信夫』
これが気になったのも、ここ最近折口信夫関連の記述が妙に目に留まるからだ。
一か月前に読んでいた「北村薫のうた合わせ百人一首」(新潮文庫)に繰り返し登場し、先週4月12日(日)の日経新聞の文化コラムでも小説「死者の書」が取り上げられていた。
yamatakaは民俗学や国文学は全然詳しくないのだけど、上記の文章はとても面白くて興味を持つのに十分だった。
そして、今日のシンクロニシティである。挑戦して読んでみよう。