読書

源氏物語 下 (角田光代訳, 池澤夏樹=個人編集 日本文学全集06)

今回は源氏物語 下 (角田光代訳, 池澤夏樹=個人編集 日本文学全集06)を読みました。長かった源氏物語もついに最終巻となります。 中巻までは光君の最期まで描かれましたが下巻では世代が代わりその後が描かれます。正直なところ宇治十帖を読み通すのは非常に…

ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち

今回はヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たちを読みました。 アメリカの白人貧困層出身の著者が自身のルーツに向き合い、家族と貧困について語った回顧録です。本書はきちんと自身の内面とそのルーツに向き合っている人にしか書けな…

源氏物語 中 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集05)

今回は源氏物語 中 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集05)を読みました。*1 上巻では光君の出生からまばゆいばかりの青年時代、須磨・明石への蟄居を経て、六条院の建設までの物語でした。中巻では舞台を六条院に移して光君の栄華とその終焉が展開されます。 *…

アートの起源(杉本博司)

今回はアートの起源(杉本博司)を読みました。 著者は現代美術家で写真家の杉本博司。日経新聞で2020年7月に日経新聞で連載された「私の履歴書」が面白く、他の著作も読んでみようと本書を手に取りました。

源氏物語 上 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集04)

今回は源氏物語 上 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集04)を読みました。本書は角田光代による「読みやすさ」を重視した現代語訳です。古典の金字塔ともいえる源氏物語ですが、本書を読む際にはニュートラルに、先入観を持たないようにして読んでみました。 am…

死者の書(折口信夫)

今回読んだのは死者の書(折口信夫)です。 著者は 前回の記事と同じ民俗学者・歌人の折口信夫、本書は當麻寺の中将姫説話を元にした小説です。*1 本書は読み解くのが困難であり、浅学なyamatakaには「面白かった」「不思議な読後感です」以上の感想は相応しく…

古事記 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集01)

6月中に読了して読書メーターとtwitterで短い感想を上げていたけど、だいぶ端折った内容しか書けなかったのでHatenaBlogでもまとめます。ちょっと長いです。 今回読んだのは、日本文学全集01 古事記 (池澤夏樹=個人編集 )。 本書は作家の池澤夏樹による古事…