源氏物語 下 (角田光代訳, 池澤夏樹=個人編集 日本文学全集06)

今回は源氏物語 下 (角田光代訳, 池澤夏樹=個人編集 日本文学全集06)を読みました。
長かった源氏物語もついに最終巻となります。

中巻までは光君の最期まで描かれましたが下巻では世代が代わりその後が描かれます。
正直なところ宇治十帖を読み通すのは非常につらく、途中で胃が痛くなりながらなんとか読了することができました。

 

  • 浮舟の悲劇
  • 物語世界の法則が変わった
  • 浮舟について
  • 調和のない未来
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ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち

今回はヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たちを読みました。 
アメリカの白人貧困層出身の著者が自身のルーツに向き合い、家族と貧困について語った回顧録です。
本書はきちんと自身の内面とそのルーツに向き合っている人にしか書けない本だとyamatakaは感じました。

 

  • ルーツに向き合う姿勢
  • 貧困とその背後にあるもの
  • 世代を超えた連鎖
  • 映画について

 

 

 

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ハンターギャザラー(鴻池朋子)

今回はハンターギャザラー(鴻池朋子)を読みました。

著者は現代美術家鴻池朋子さんの作品集・対談集・エッセイです。

以前にアーティゾン美術館「ちゅうがえり展」にて作品と共に本書の一部が展示されていました。そこでyamatakaは一遍読んですぐに文章に鷲掴みにされました。
その中の著者が狼と遠吠えを交す一遍をもう一度読みたくて、通して読んでみました。

 

 

  • エネルギー変換とは
  • エッセイについて

 

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源氏物語 中 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集05)

今回は源氏物語 中 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集05)を読みました。*1

上巻では光君の出生からまばゆいばかりの青年時代、須磨・明石への蟄居を経て、六条院の建設までの物語でした。
中巻では舞台を六条院に移して光君の栄華とその終焉が展開されます。

 

*1:上巻のエントリーでは丸谷才一光る源氏の物語」と「輝く日の宮」を読むと書きましたが、先入観なしに通して読もうと思いこれらは読んでいません。これらを読むのは下巻を読了した後にします。

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アートの起源(杉本博司)

今回はアートの起源(杉本博司)を読みました。

著者は現代美術家で写真家の杉本博司
日経新聞で2020年7月に日経新聞で連載された「私の履歴書」が面白く、他の著作も読んでみようと本書を手に取りました。

 

 

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源氏物語 上 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集04)

 

今回は源氏物語 上 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集04)を読みました。
本書は角田光代による「読みやすさ」を重視した現代語訳です。
古典の金字塔ともいえる源氏物語ですが、本書を読む際にはニュートラルに、先入観を持たないようにして読んでみました。 

amzn.to

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